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小樽
あたしの数少ない友だちのひとりに、小樽で版画をやっているのがいて、彼女は本当は高野って名前なんだけど、この際みんなが呼んでるいつも通りの、通称“おた”ってことでハナシを進めることにしよう。
“おた”って呼び名は、だいぶ昔に説明したと思うけど、アイヌ語で「小樽に住んでいる小さい女の子」って意味の『小樽のちっさいの』が省略されて“おた”になったわけで、まあ、北海道の地名なんかみんなそんなもんだから、誰も気にせず“おた”って呼んでるわけ。結構気軽に地域差別。
事の発端は、“おた”が11月に個展を開くから、その紹介文を書いてくれっていうコンペが開催されたのが月曜日のことで、「優秀作品は本当に使います」って言うから、あたしは“おた”についてやや本気出して書いてみたのよ。彼女からのメールには、『実際使える(羊)のと、使えねえ(狼)けど応募ってのどっちでもいい』ってあるから、当然(狼)の方で。
応募規定
●すっごく長かったり短かったりすんのは悲しい。
●おたの事を紹介してないのも悲しい。
●浮き足立ってるのも悲しい。
●「私なんて、私なんて」って出だしも悲しい。
●語尾に「きゃほ」と言うのも悲しい。
そんな文章、あたしが書くわけないじゃん。仮にもイグノーベル賞・文学賞狙いのあたくしが。 ねえ。
で、あたしは考えた。
ラジオ番組とかで読まれるような、アーティストのプロフィール原稿っぽくしよう、と。
つうか、あたしはラジオ番組とかを作るのが仕事なわけで、ぶっちゃけ、自分の担当番組のコーナーで使った原稿(椎名林檎の回)を“吉牛コピペ”しようと思い立ったわけ。どっちにしろ、椎名林檎のプロフィール原稿書いたのもあたしだし、著作権的には問題ない(たぶん)。我ながらナイスアイディア。やるね、やっつ。
★本物の原稿はこちら。
★“おた”の紹介原稿がこちら。
まあ、生放送の前にぎゃ〜っと書き上げた文章なので、実はたいしたこたあないのだが、“おた”の紹介文がコンペだったことを思い出してほしい。
他の候補者の文章を紹介しよう。
★番長氏の原稿はこちら。
や〜、笑った。会社で白目を剥いて笑った。みんな引いた。やっつちょっと嫌われた。
つうかこの文章ひどすぎる。『宇宙ヤバイ』ってのの“吉牛コピペ”なんだけど、オリジナルより『小樽ヤバイ』の方が面白い。つか酷い。だって、“おた”こと高野の紹介文なのに、最後の一行にしか高野出てこない。なんて酷い。
つうか、ウチら全然“おた”の役に立ってないのが酷い。けど、久々に面白い出来事だったので、皆さんに紹介しちゃったりしてみた感じ。
で、結局、“おた”個展紹介文コンペ、どの文章が採用になったのかは現時点ではわかんないんだけど、個展は開かれると思うので、心ある方はタウン誌などのアート欄をチェックして行ってみて欲しい。
つうか、実は、その『タウン誌などのアート欄』に載るための紹介文コンペだったことを先に書くべきだったかも。“おた”、悲しい思いさせてごめんね。きゃほ。
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